今回は、美しい自然と多文化が共存する国、カナダから生まれた、心に残る名作ドラマを3つご紹介します。これらの作品は、日本でも大人気。海外ドラマファンならずとも一度は耳にしたことがあるでしょう。
カナダといえば、アメリカの隣国として知られていますが、そのドラマ界も非常に活発です。カナダ発のドラマは、独特な視点と深い人間ドラマで、世界中の視聴者を魅了しています。
そんなカナダのドラマ界から、特に印象深い4作品をピックアップしました。
※現在、残念ながら4作品とも配信がありません。スカパーでレギュラー放送・再放送されるのを待ちましょう!
トランスプラント 戦場から来た救命医
このドラマは、シリア内戦を逃れてカナダへやってきた医師、バシル・“バッシュ”・ハメッドの奮闘を描いています。彼の医師としての資格はカナダでは認められておらず、生計を立てるためにレストランで働いていました。しかし、ある日の事故がきっかけで、彼の医師としての才能が認められ、新たなチャンスを得ることに。
シリアの内戦で受けた心の傷。家族を失った痛みから必死で這い上がり、妹とともにたくましく生きようとする姿。そして、そんな彼だからこそ必死で人の命を救おうとする姿勢。この作品は、新しい視点で医療ドラマを描き、多くの視聴者を惹きつけました。主演のハムザ・ハクの演技も高く評価されています。
リスナー 心を読む青い瞳
主人公トビー・ローガンは、他人の心が読めるという特殊な能力を持つ救急救命士。彼のこの能力は、彼自身の過去と深く結びついています。
彼の周りには、彼の秘密を知る人々がおり、強い友情とそのギフトを生かした事件捜査のストーリーです。温かい友情を築き上げる、主人公のトビーと友人たちとの関係もドラマの見どころのひとつです。
トビーは神から与えられたこの能力を使い、日常の中で出会うさまざまな問題を解決していきます。
このドラマは、特殊能力というスピリチュアル的な要素と人間ドラマが絶妙に融合しているのが魅力です。
ルーキーブルー ~新米警官 奮闘記~
「ルーキーブルー ~新米警官 奮闘記~」は、5人の若き警察官たちの成長と奮闘を描く、心揺さぶるポリス・アクションドラマです。彼らは犯罪の最前線で、日々の葛藤と向き合いながら、正義とは何かを自らの行動で答えを出していきます。
このドラマの魅力は、人間ドラマの深さにあります。若き警察官たちが、仕事とプライベートのバランス、恋愛、友情、家族との関係など、様々な人生の局面に直面する様子がリアルに描かれています。
主人公アンディ・マクナリーを演じるミッシー・ペリグリムは、このシリーズで見せる自然体の演技とその魅力で、多くのファンの心をつかみました。彼女は、新人警官としての不安や期待、職務中の激しい感情の揺れ動きを見事に表現しています。
カナダとアメリカの共同製作であるこのシリーズは、北米だけでなく、世界中で愛されています。リアルな警察官の日常と、彼らの内面の葛藤を描いた「ルーキーブルー ~新米警官 奮闘記~」は、海外ドラマファンならずとも、ぜひ一度は観ていただきたい作品です。
刑事マードックの捜査ファイル
カナダ・トロントを舞台にした刑事ドラマ。日本ではシーズン2まで放送中(2023年12月現在)。本国カナダでは、超ロングランドラマとなり、2024年1月にはシーズン17がスタートします。また、カナダではマードックシリーズのスピンオフも登場!数々のオリジナルグッズも販売されるほどの、大人気ドラマなのです!
モーリーン・ジェニングスの小説「Murdoch Mysteries」が原作。19世紀のカナダ・トロント警察が舞台。19世紀では珍しい、当時の最先端と言われる科学捜査を屈指して、シャーロック・ホームズに憧れる刑事マードックが活躍する、刑事ドラマ。激しいアクションなどは無いものの、今から見たらとっても古風なのに、それがむしろ新鮮に感じる。そんなドラマです。
また、検視官のジュリア・オグデンは、まだまだ女性蔑視の強い19世紀において強い意志で医学の道に進み、当時では革新的な考え方を持つ女性。このジュリアに恋をするマードック。二人の恋のやり取りは、まるで昭和のメロドラマ。
ジュリア・オグデンを演じるヘレン・ジョイは、1つ前に紹介した「ルーキーブルー ~新米警官 奮闘記~」にも出演しているカナダで人気の女優です。
探偵ものが好きな人におススメの作品。
まとめ
いかがでしたか?カナダ発のこれらのドラマは、それぞれ異なるテーマとスタイルを持ちながら、深い人間性とドラマティックな展開で私たちを魅了します。海外ドラマファンの皆さん、ぜひこれらの作品を観て、カナダの魅力を感じてみてくださいね!