気まぐれフリーライター侑美のブログ

7年前に他界した父が遺した厄介な墓問題

ある日突然、某市の霊園管理の担当者から手紙が届いた。「霊園???」。しかも、私にとってはあまり縁のない市の霊園だ。なんのこっちゃ?と思って開封した。

私宛の手紙。内容を簡単に書くと、「あなたの父親が契約していた霊園が長い間管理料が払われていないから、第一相続人であるあなたが支払え!」ってことだ。

慌てて電話した。夕方で、受付時間ギリギリではあったが、何とか担当者につながった。

昔から役所に電話するのは嫌いだ。たいていの場合は不愛想で、感情がこもっていない言葉の数々にイライラする。しかし、今回の場合は違った。手紙の文面から察すると、すでに父親が他界していることも知っているし、娘である私が現在東京在住者でないことも知っている。そのせいなのか、もともと霊園という神聖な場所の管理をしているせいなのか、担当者の口調は柔らかで、人の話をよく聞こうという姿勢が電話口から感じられた。

事情を説明した。
両親はとうの昔に離婚をしているし、私はその時に父親から戸籍を離した。家裁にまで行って手続をしたのだ。お恥ずかしい話、父とは親が離婚をして以来、会っていない。だから唯一の娘とははいえ、相続をする義務はないし、父が他界したという連絡を病院から受けたときには、すべて放棄するという連絡を役所にまでしている。戸籍は分籍できても、血のつながりは消えない。だから役所も、連絡をしてくるのだろう。

他界した直後なら、それも理解できるのだが、父が他界してもう7年が経っている。今回の墓地の話は、寝耳に水。父親が某市の霊園を契約していたことすら知らなかったのだ。



担当者に話を聞くと、父には昔弟がいて、その弟が子供の頃に亡くなっていて、その子の墓として祖父母が契約したものらしかった。祖父母が他界してからは、父親が継承していたらしく、市としては父が他界したのちは、私が継承するものだと思っていたらしい。

父方の親戚とは長い間会っておらず、連絡先も知らない。それでも、いとこか誰かは生きているだろうから、探してそっちに連絡してほしい、と担当者には伝えた。

私が、完全に継承する意思がないことを理解して、「それではお父様のご兄弟を探して、そのうえで継承放棄の書類にサインをお願いいたします」といわれた。もちろん、喜んでサインしますよ。(と心の声)

今回の墓については、継承する意思がないこと、その事情を伝えれば、問題がなかったらしい。必ずしも継承しなければいけないものではないようだ。

7年もたって、面倒くさい問題を持ってきてくれたもんだ。と思ったが、父親は本当は、私に全部継いでほしかったんだろうな、と理解した。そもそも私は家を継ぐ気はなかったから、忘れていたが、ふっと幼いころに「お前は婿養子をとれ」といわれたことを思いだした。そんな立派な家じゃない、と反発していたが、父が他界して7年目にして、父親の本当の思いを初めて知った気がした。

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About me

侑美  フリーライター

日本国内と香港・マカオをはじめとした海外を、1年中飛び回って生活しています。せっかく日本各地、海外に行っているのだから、見たもの、感じたこと、聞いたことを記録に残しておきたいと思い、ブログを書いています。プライベートガイド、トラベルライターとして活動を開始した途端、新型コロナ肺炎により、旅行ができなくなりました。そのため、現在はフリーライターとして、料理や身近なことも書き始めました。国家資格である、旅行業務取扱管理者です。

Twitter @youmei81







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