治療方法等は日々変化していくことと思いますので、詳細は主治医の先生とご相談くださいね。肝臓は沈黙の臓器です。人生に一度はB型またはC型肝炎の検査を受けてください。早期発見で肝臓がんになる前に完治できます。
久しぶりの投稿です!
ブログは続けることに意味があるのはわかっていても、なかなか続かないものですねぇ(笑)
さて、先日、都内某所に入院しました。
動いていないとすぐに飽きてしまう私の性格からすると、これはもう、軟禁です!!!
食べることが大好きな私にとっては、拷問です!!!
[wp-svg-icons icon=”arrow-down” wrap=”i”]どうしてここまでおいしくないかわからないぐらいの病院食[wp-svg-icons icon=”arrow-down” wrap=”i”]
でも、もう数年前から決まっていたことだし、先延ばしにしていたのは私だし。
腹を括って、覚悟決めて、8週間の治療生活に入ることにしました。
私はもう長いこと、C型肝炎と向き合っています。というより、共存しているというほうが正しいかな。
生まれつき心臓が悪くて、生後10か月で大きな手術をしました。
当時、輸血をしたのですが、その血液の中にC型肝炎ウィルスが混じっていたようです。
もう赤ん坊のころのことですから、感染経路の詳しいことは全くわかりません。ただ輸血をしなければ、私は今、この世にはいないので、C型肝炎だと分かった段階でも、そのこと自体を恨んだり悩んだりすることは、一切ありませんでした。
ただ悔しかったこと。
最初に職場の健康診断で分かったのですが、当時大学の職員をしていて、学校に来ている近所の内科医に呼ばれて「C型肝炎陽性」だと告げられました。
その知識のない学校に来ていた医者が「君は長生きできないね。せいぜい40歳かな。がんで死ぬよ」とはっきりといったことです。
その時は、苦しくて、もう生きている意味ないんじゃないかって、本気で思いました。
幸い、すぐに専門医で検査を受けることができたので、怖がることはないことを知り安心しましたが、一番初めにそう告げられたことは、今でも悔しい思い出として残っています。
当時はC型肝炎のことを知らない人が世間でも多くて、病名すら知らない人もいたし、私もその一人でした。自分がHCV陽性とわかってから1年ぐらい経って、C型肝炎の患者数の多さは、国の問題であると報道され(薬害肝炎訴訟[wp-svg-icons icon=”link” wrap=”i”])、理解してくださる方も増えましたが、それまでは、検査などでたびたび仕事をお休みをしたりすると職場の目が怖くて、メンタルが限界に達するほど周囲の目が怖く感じました。
病気のことをよく知らない人にとっては避けるべき人だったようで、いろいろつらい思いをしたこともあります。転職活動をして、内定をいただいて、健康診断を受けたら、内定取り消しになったこともあるんです。本来はだめなことだと思うのですが、そのぐらいちゃんと理解しようとする人は少なかったのです。
C型肝炎は、非常に弱いウィルスです。
日常生活で、人にうつす可能性はありません。
できないことは、献血、輸血。
それだけです。
自分の生活に制限もありません。
太っちゃいけないとか、適度な運動とか。こんなことは誰でもいっしょだし。(太っちゃいけないのに、だんだん体重増えてるけどね・・(^_^;))
あとは、お酒タバコ、一切禁止だけど、お酒もたばこも私の生活には存在していないし。
鉄分を取りすぎてはいけないらしいけど、どんなものでも、偏りはだめでしょ。だから、普通の生活と同じ。
今までほんとに長い間、C型肝炎ウィルス君と仲良く暮らしてきたけど、私の場合は、悪化もせず、普通に仕事をしてこられました。といっても実は何度か、危ないこともあったんですけどね。それはまた、追々書くとして・・・。
私がC型肝炎だと知った当初は、まだインターフェロンの治療しかなくて、専門医に診てもらってもウィルスを体内から排除できる可能性は2%でした。
C型肝炎ウィルス君は肝臓が大好きなんですが、肝臓に感染して、なが~~~い時間をかけて炎症を起こして、正常な肝臓から慢性肝炎[wp-svg-icons icon=”arrow-right” wrap=”i”]肝硬変[wp-svg-icons icon=”arrow-right” wrap=”i”]肝がんと変化してゆきます。
肝がんの原因の65%はC型肝炎だそうです。
c型肝炎ウィルスに感染すると、慢性肝炎に移行して、自然に治癒することはありません。
私も、本当に長い間、慢性肝炎の状態で、幸いなことに肝硬変へ移行していることはいまのところはありません。ただ、肝臓がんのリスクがないというわけではなくて、当然のことながら、高い確率で肝臓がんリスクがあります。
物言わぬ沈黙の臓器ですから、C型肝炎だと分かったからには向き合うしかありません。
でも向き合い続けた長い月日は、私にとってまったく無駄ではありませんでした。研究が進み、飲み薬でウィルスを排除できる時代になりました。ウィルスが排除できる確率が2%だった私も、ほぼ100%に近い状態で、非常に副作用が出る確率も少なく、ウィルス君とさようなら!できるようになったのです。
お薬の名前は、マヴィレット。
ちょっとかわいらしい名前でしょ。
私の場合は、慢性肝炎の初治療ということで、8週間の治療です。
まったく副作用の可能性がないわけではありませんが、主治医の先生からは、「ほとんどの方が副作用が出ずに、治療を完了しています」と言われていますので、ちょっと安心しています。
ただ私は、もともと総ビルビリンの値が高く、それがお薬によって3倍ぐらいの数値になってしまったら、治療は中止されることになっています。
いまは、ビルビリンちゃんがおとなしくかわいい数字でいてくれることを祈るばかりです。
ちなみに私の場合、現状が悪いから治療をするわけではなく、肝臓がんリスクとなるウィルスを体から排除して、簡単に言うと、悪くならないようにすることが目的の治療です。
実はお薬のマヴィレットちゃん、まぁとにかく値段が高いのです。
だから、飲み忘れ以上に怖いのが、
無くすこと!!
このマヴィレット治療をするのに、助成金の申請をしなくてはならず、それもまた嫌な思いをしたのですが、何とかお国にお支払いいただいて、少しの負担で治療ができることになったので、ほっとしております。

さてさて、入院初日は、検査が2つ。
あとは何もすることもなく、21時の消灯を迎えます。
早っ。
21時になんて、
寝たことないっす!!!
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